線虫による『がん検診』の実施

線虫のがん検診

日本人の死因の第一位にあげられるのが『がん』であり、かかると死んでしまうという印象があった。

厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」(令和元年2019)によると、2019年、日本で亡くなったのは138万1098人。高齢化の進展で、死亡者数は増えていて、前年の136万2470人より1万8628人増加し、死亡率(人口1000人対)は11.2で、前年の11.0より上昇しました。
死因の第1位は「悪性新生物(がん)」で、死亡数は37万6392人、全死亡者数の27.3%。第2位は「心疾患(高血圧性を除く)で、死亡数は20万7628人で全死亡者数の15.0%。第3位は「老衰」で死亡数は12万1868人、全死亡者数の8.8%。第4位は「脳血管疾患」で死亡数は10万6506人、全体の7.7%となっています。

https://gentosha-go.com/articles/-/32676

 しかし、近年ではさまざまな治療法が確立されている中で、特に早期発見による治療が最も重要であると言われている。

当社でも全従業員に春の健康診断の実施をおこない、それと併せて深夜早朝帯に従事する従業員に関しては秋にも行っている。その中にはレントゲン検査があり、肺と胃の検診はできるし検便による大腸の検査も行っている。でもやっぱりバリウム飲んでの胃の検査は人気がなくて、断る方もいて仕方ないけど困ったものです。

簡単にできるがん検診

 会社としても従業員が長く健康で働いてくれるということは非常に重要な事であり、健康を維持するような環境を整えることが大切です。ただ生活習慣の改善は本人の意思でしかできないわけで、禁煙しろとか、運動しろとか難しい。
 僕もたばこ吸っていた時に禁煙しろって言われても聞く気にならなかったし・・・・
ただ、現状が分かるのは大事だし、簡単に検査できるのならやってみたいと思うの信条です。そこで最近ではテレビなどのCMも行われるようになってきたN-NOSEを試してみました。

N-NOSEとは

N-NOSEとは嗅覚に優れた線虫が、がんの匂いに反応することを世界で初めて発見し、 その技術を応用して開発された線虫がん検査のことでです。 発見が難しいとされているステージ1の早期がんにも反応します。その精度は86.3%と言われていて尿を提出するだけで判定をしてくれます。(画像参照N-NOSE HPよりhttps://lp.n-nose.com/)

がんの危険性の図解

N-NOSEのHPによるとがんは1㎝頃になると発見が可能となり、そこから急激に成長し危険性が増していく。なので大切なのはこの1~2cmの段階で発見することとなる。早期発見すれば治療も容易であり、仕事も継続して対応が可能となる。

実際の結果

検査結果
検査結果

実際の結果はこんな感じで来ます。『結果報告書』・・・・この響きはなかなか緊張しますね。開ける前はドキドキです。
従業員も検査結果がまだ来てない?と聞いてくるなどやっぱり受けた後は気になるようです。
僕のリスク判定はB判定。判定度合いとしてはかなり低いので生活に注意しながら、定期的な検査を推奨とのこと。

もしリスク判定が高かったら・・・・

このN-NOSEの判定で結果が高リスクと出た場合には、その後に正式な検診を行う必要があります。あくまでガンの可能性があるという事がわかるだけで、どこにガンがあるのかは不明。場合によっては擬陽性の事もある。感度は86.3%なわけで、100人いたら15人弱は判定が間違える可能性がある。そのためリスクが出たら病院を受診して病巣発見をする必要になる。胃カメラとか、PETーCTとか・・・・

雄山陸運としてできる事

リスクが出た場合に会社でできる事って何だろうな~と考えてみた。

①すぐに検診へ
有給制度があるし、有給の消化を推進しているのでできる限り早くに検診を受けてもらう。ガンは早期発見早期治療が必要であればこそ、検診を先延ばしにしないように休めるように調整する。

②治療中・療養中の対応
病気療養中の一番の問題は療養中の給与となる。病気治療期間に離職されることもあると聞くので、できる限り制度を利用して安心して治療に専念できるように整える。健康保険には傷病手当がある。これは業務の上の理由ではないケガとか病気でも利用できて給与の2/3(ザックリとね。細かくはちょっと異なる)が支給される。こうしたものは会社で手続きを行っている。こうした書類作成とか事務手続きって個人でやると大変だからね。

③復職後
復職後にはその人の体調や希望に応じて仕事を用意していく。全て100%望む通りという事も難しいが、できる限り希望に添える形で仕事を継続できるように支援する。

今までも出来ることを行ってきたが、今後もよりよくなるように実施していきたいと思います。

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